風景、背景たち
今回は、様々なダイビングポイントで見つけた綺麗なマクロな風景、小さい生き物たち引き立たせてくれる背景を紹介していきたいと思います。
万座エリア「ホーシュー」のドロップオフの壁に群生していた「ムラサキハナヅタ」と「ワモンツツボヤ」
一面に広がる芝生の様でとても綺麗なムラサキハナヅタですが、一見その色から海藻類の様な感じもありますが、ソフトコーラル(サンゴ)の仲間です。
この芝生の様な綺麗な緑色を背景で写真を撮れればかなり良い感じの写真になりそうのなのですが、残念ながら生き物たちを見つける事が出来なかったので、ワモンツツボヤと一緒に撮りました、、、
北部、「石切」の砂地の岩場に群生していた「ウルトラマンホヤ」
ウルトラマンの様な見た目からウルトラマンホヤと呼ばれおりますが、まだ正式な和名はついておりません。学名は【Clavelina diminuta】です。
岩に群生しているので、暗がりの岩場などに生息しているベニハゼの仲間の背景にしてみたいですね。
オレンジ色のウルトラマンホヤと鮮やかな赤色のベニハゼの仲間なので、暖色系同士で暖かい雰囲気の写真になりそうです!
残波エリア「コウリザンパ」のドロップオフの壁に群生していた「ソフトコーラル、ハナヅタの仲間?」
白色で雪の結晶の様な形をしており、背景だけではなくアップで撮れば単体でも主役に出来そうですね!
綺麗な形をしているので、背景にするときは完全にぼかしてしまうのでは無く、結晶の様な形がある程度は分かるようにぼかして撮りたいですね~
北部、「石切」の浅場の根にあったサンゴに張り付いた「カイメン」と「タテジマヘビギンポ」
タテジマヘビギンポについてはこちら↓
このタテジマヘビギンポはこのカイメンがお気に入りなのか、カイメンから離れて泳いでいっても直ぐにまたこのカイメンへ戻って来ました。
カイメンには色々な色彩がありますが、このカイメンは桃色でとても綺麗ですね~
もう少し引きで撮ると背景にサンゴの茶色部分が大きく写ってしまうので、背景全体が桃色になる様に撮ってみました。
北部、「石切」の砂地の「クビレヅタ」と「ホシゾラウミウシ」
ホシゾラウミウシについてはこちら↓
クビレヅタよりも「海ぶどう」の方が、馴染みがあるかもしれません。
砂地に天然の海ぶどうが生えており、その近くをホシゾラウミウシが歩いていました。
小さなウミウシと並ぶと海ぶどうが「不思議な実の付いた木」の様に見えて可愛らしい感じになりました。
どれもハマクマノミの赤ちゃんたちです。
ハマクマノミについてはこちら↓
住んでいるイソギンチャクによって印象もガラッと変わるのがわかりますね~
一番下の白色のイソギンチャク、実は白化現象により色が抜けてしまった状態のものです。
イソギンチャクの中には「褐虫藻」と呼ばれる「藻」の仲間と共生し、その褐虫藻の光合成により栄養をもらっている種類がいます。
イソギンチャクの色彩はこの褐虫藻に
よるものなのですが、海水温が上昇すると褐虫藻はイソギンチャクから逃げたり、死滅してしまいます。
褐虫藻を失ったイソギンチャクは、褐虫藻の色素も失ってしまうので写真の様に白色になってしまいます。
一見とても美しい色の様に見えますが、この褐虫藻を失った状態が長く続くと栄養補給ができなくなり最終的にはイソギンチャクも死んでしまいます。
今回は、普段はあまり注目されていないものを紹介してきましたが、水中写真などでは大活躍し、綺麗な写真を撮る際にはとても重要な役割をしています!
紹介した背景と一緒に生き物たちを撮影できればと思っております!