万座エリア-Manza
人気観光スポット恩納村にある「万座毛」周辺にあるダイビングポイントで、ダイバーの間ではよく知られており、とても人気のあるポイントです。
人気の理由は豊富な珊瑚礁、高い透明度はもちろんの事、この万座で潜れる事のできるポイントの種類の多さでしょう。
ドロップオフ沿いでは大物回遊魚やサメが回遊してくることもあり、カエルアンコウ、ピグミーシーホースなどの人気マクロ生物も観察する事ができます。
そして地形では一番人気の「ドリームホール」、砂地ではハゼ類が多数生息しているのでカメラ派ダイバーはじっくり狙うこともできます。
この様に万座では、豊富なポイントで大物、マクロ、地形、カメラ派全てのダイバーが楽しむ事のできるポイントです。
水深が深いポイントが多く、ドロップオフ、ケーブダイビングになるポイントもあり、塩の流れが早い事もある為、中級以上向けのダイビングスポットです。
ここ万座ポイントでは基本的にボートダイビングとなります。
万座毛近くにある「瀬良垣漁港」から出港するボートで各ポイントまで行きます。
どのポイントも港から近く10分ほどで到着し、1ダイブ終わるごとに港へ戻るので船酔いが心配な方も安心です。
この瀬良垣漁港には、トイレ、シャワーも完備されています。
万座エリア周辺で見られる生き物たちの詳細はこちら↓
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ドリームホール
ここ「ドリームホール」は万座のみならず、沖縄本島で屈指の人気のポイントです。
地形ポイントで竪穴を抜けていくケーブダイビングになります。
竪穴内はもちろん真っ暗なので水中ライトは必須です。
アンカーロープでボートを停泊させます。ボート下は水深約5mで目の前には綺麗なハードコーラルが広がっており、ボートのアンカー近くには直径約2m程のケーブへと続く穴があります。
このケーブは「L字型」になっており内部はとても狭い為、1人づつ進んで行きます。
その為他のグループさんがいる場合は順番待ちをする事があります。
その際周りにはハードコーラルが群生しているので、ケージ類、フィンキック等に注意して待ちましょう。
前の人が進んでもすぐには入らず前の人との間隔を十分にとり慌てずゆっくり入りましょう。
竪穴のケーブへ入るとそこから一気に約水深25mまで降りて行きますので中性浮力の確保を忘れない様にしっかり確保しましょう。
またケーブ内は狭く暗いので水中ライトで周りをしっかり確認する必要があります。
25m付近の水底は砂地になっており、巻き上げると水中ライトを使用しても周りが見えなくなってしまうので注意が必要です。
水底付近と、竪穴途中の約20m付近に外洋へと続く横穴が見えてきます。
どちらを進んでも最後の出口は同じです。
横穴を進んで行くと外洋からの光がだんだん見えてきます。
光に向かい進んで行くと、少し開けた空間が出現しドリームホール出口の全貌を見る事できます。
出口は大きく広がっており、青く幻想的な光が差し込んでいます。
付近にはリュウキュウハタンポが群れており幻想的な青の中に美しいシルエットを見ることができます。
ドリームホールを出るとドロップオフの下部にでます。
近くのオーバーハングには「ネムリブカ」が隠れている事もあります。
この時点で水深は30m付近なので、残圧等に注意が必要です。
ドロップオフ沿いには色鮮やかな「イソバナ」を見ることができます。
ミニドリームホール
その名の通り有名な「ドリームホール」から名付けられたポイントです。
ドリームホールと同様に「L字型」の洞窟がありますが「ミニ」の名前の通り、ドリームホールの水底が約25mなのに対しミニドリームホールの水底は約15mと潜り易くなってます。
しかしこちらも竪穴を降りて行くのでしっかりと中性浮力とる必要があります。
ドリームホールとは違い水中から延びているブイとボートを繋ぎ停泊させます。
このブイはケーブ入り口のすぐそばに繋げられています。
ミニドリームホールの竪穴の水底までが約15mなので竪穴入り口からの光が水底まで届く為、上を見上げると美しい太陽光を見ることができます。
横穴を進んで行くと、出口から差し込む幻想的な光が見えてきます。
このミニドリームホールの見どころはケーブだけでなくドロップオフ上部には、ハードコーラルが群生しており、その量、美しさは圧巻です。その周りにはスズメダイ等の色鮮やかな魚達を見ることができます。
またケーブ内を通ったダイバー達の息がドロップオフ上部から漏れ出し空気のカーテンを見ることもできます。
ホーシュー
ホースシューズ(馬の蹄)の形をした岩があることからこのポイント名が付けられました。
ドロップオフがある地形メインのポイントで、万座毛からすぐ近くのポイントでビーチエントリーをする事もできる。
ビーチエントリーの際は、先の尖った岩場をしばらく進む必要があり舗装等されていない岩場からのエントリー、エキジットなのでビーチエントリーをする際には細心の注意が必要です。
さらにこの付近は車上荒らしも多く、エントリーしてからも沖の方ではダイビング船、水上バイクの行き来が多いのでビーチエントリーはお勧めできません。
ボート下の浅場には、ハードコーラルが群生しており沖の方へ進むとドロップオフになっており、海底までは一気に約40m落ちている。
海底の砂地には「アケボノハゼ」などのハゼ類を見ることもでき、ドロップオフ沿いにはウミウシが多く生息しているのでマクロ派も楽しむことができます。
水中には名前の由来にもなった馬の蹄の形をした大きな岩が見える。
岩の亀裂やオーバーハングからはダイナミックな地形を楽しむ事ができます。
このポイントでは、大物の期待できなんと2m程もある「カマストガリザメ」に遭遇することもあります。
しかも1匹ではなく多いときでは5匹程も見れる事もあります。
オーバーヘッドロック
ダイナミックなドロップオフ、オーバーハング、洞窟など地形を楽しむ事のできるポイントであり、ウミガメ等の大物への遭遇率も高いポイントです。
ドロップオフ下を進んで行くと水深は40m程にもなるので、残圧、DECOに注意が必要です。
水深約20m付近にオーバーハングがあり、この中で「ネムリブカ」や「ウミガメ」が休んでいることもある。
この洞窟はとても狭い為奥まで入ることはできないが、中に入り外を見ると横に細長い綺麗な青い光を見ることもできる。
マクロ派に人気の「ピグミーシーホース」がよくいるヤギもあり、主に地形メインのポイントではあるが、大物派、マクロ派も楽しむ事のできるポイントです。
ナカユクイ
砂地のポイントでポイント名になっている「ナカユクイ」は沖縄の方言で「一休み」という意味です。
このポイントは、穏やかな海況の日が多く、初心者でものんびりと潜る事のできるポイント。
砂地のポイントではあるが、ボート下には「ユビエダハマサンゴ」が群生しており、その近くを泳ぐ可愛い「スズメダイ」の仲間たちを見ることができる。
砂地へ出て沖の方へ進んで行くとだんだん深くなっていき古い漁網が見えてくる。
その漁網は魚の棲み家となっており、特にマクロ生物が豊富で「ムレハタタテダイ」が群れていたり、目を凝らして見てみると「カエルアンコウ」等のマクロ生物を見つける事ができる。
さらにこの付近ではウミガメも度々目撃されています。
クロスライン
砂地のポイントで名前の「クロスライン」は砂地に古い定置網のロープが重なりあっている事から名付けられた。
この古いロープの周りは生き物達の棲み家になっておりマクロ生物が数多く生息している。
ボート下は「ユビエダハマサンゴ」が広がっており、砂地へ降りるとロープが見えてくる。
このロープを辿って行くとブイの付いたロープが出現し「カエルアンコウ」が潜んでいることもあります。
砂地には「ヤシャハゼ」等の共生ハゼ&エビがおり、生息地が限定される為クマノミの中では珍しい「トウアカクマノミ」が多数生息している。
この他にも「コノハガニ」等のマクロ生物が多数生息しているので、マクロ生物をのんびり探すことができる。
砂地で生物探しに夢中になっていると平均水深が深くなってしまうので、こまめに残圧、ダイブコンピューターをチェックする必要があります。