石切-Ishikiri-
石切
沖縄県北部、国道449号線沿いにあるビーチエントリーのダイビングポイントで、沖縄県北部の有名なダイビングポイント「ゴリラチョップ」より名護方面に位置しています。
本部半島の南部に位置しているので、北、東向きの風に強く、北向きの風の日が多い冬場にとても重宝するポイントです。
エントリーの波打ち際までの階段はありますが、水面付近は急になっており、滑りやすくなっているので、グローブの着用がおすすめです。
ダイビングポイントとして整備されている場所では無いので、トイレ、シャワー等の施設も無く、エントリー、エキジットも大変なポイントです。
ダイバーに人気なナカモトイロワケハゼをはじめとしたマクロ生物メインのポイントではありますが、高確率でウミガメに遭遇できたりマダラトビエイが出現したりと魅力的ポイントです。
エントリーしてすぐにはガレ場が広がっており沖の方に向かっていくと水深約6-7m程から砂地に変わります。
所々にはサンゴ礁や根が点在しており、周りには「キンギョハナダイ」等が群れており、他にも周りの風景に上手に擬態した「ニシキフウライウオ」等も観察する事ができます。
ガレ場にはダイバーに人気の「ハナヒゲウツボ」も生息しています。
青色の成魚の他にも少し珍しい黒色の幼魚も観察できます。
少し前には黄色の老魚が発見され、たくさんのダイバーが黄色のハナヒゲウツボを目当てに集まっていました。
カメラ派のダイバーにはとてもありがたく、浅い水深で観察できるので残圧を気にせず長時間撮影する事ができます。
砂地は沖の方へ向かうにつれて緩やかに深くなっていきますが、水深約15m程で深度の下がり方が急になります。
この水深約15m付近にも根が点在しており、ヨスジフエダイなどを見る事ができます。
広い砂地だと方向感覚が分かりづらくなってしまいますが、ここの砂地にはロープや古いブイ、タイヤなどがありこれらの人口物を目印にする事もでます。
この砂地には、ダイバーに人気の「ナカモトイロワケハゼ」、ピカチュウウミウシでお馴染みの「ウデフリツノザヤウミウシ」、日本で観察できるクマノミの仲間の中で一番珍しい「トウアカクマノミ」などを観察する事ができます。
ここのナカモトイロワケハゼはどなたかが、住みやすい様に棲み家の瓶、ホネガイ等を管理して頂いている様です。観察、撮影の際はマナーを守って観察しましょう。
まだまだこのポイントでの経験本数が少なく、全体を把握できてはおりませんが、砂地だけではなく、ガレ場や点在する根にも多くのマクロ生物たちが隠れていたり、2016年には超激レア「トラフザメの幼魚」が出没する等、まだまだ未知の部分の多いポイントです。
施設が整ってない、エントリー、エキジットが大変等はありますが、カメラ派ダイバーにはとてもおススメの面白いポイントです。
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